四人席が多ければ多いほど、お店の売上は増えると思っていませんか?それ、間違いです。
これから飲食店を新たに出店しようと物件を探している最中のあなた、座席数は〇〇席くらい欲しいな・・・って頭の中でもう試算はできていますか?
個人での開業であれば資金的にも、床面積16坪くらいの物件が一つの目安になると思います。そこから厨房とトイレの広さを差し引くと、カウンターで5席、四人掛けのテーブル席で28席くらいはいけるかな?
そうすると全部で33席。ランチだと2回転は欲しいし、ディナーだと目指せ1回転くらいで、そうすると1日の売り上げは・・・・・
と、こんな試算が一般的に可能であると思います。
あなたの試算に潜む落とし穴
インターネットで調べると出てくる飲食店の売上の試算方法というものには
【1日の売上高=客席数×回転数×売上単価】
だいたいこのような計算式が紹介されていると思います。
じゃぁ、イメージしている客席数をこの算式に当てはめれば、1日の売上高の試算ができるし、1か月の売上試算もできるよね?
このように考えられると思いますが、実は、その計算方式には大きな落とし穴が潜んでいます!
どこが落とし穴なのか、ヒントをお出しします。
1日に来店されるお客様のうち、4人で来店されるお客様は何組あるでしょうか!?
はい、これがヒントでもあり答えでもあります。
店舗設計でお店を造る時の座席のレイアウトは四人席を基本的に配置します。しかしそこから得られる座席数は最大収容人数であって、実際の来店客数には成り得ないのです。
4人席ばかり多くしても売上がそれほど増えない理由
現実的に、一番来店されるお客様の比率が高いのは2人客なのです。ずっと比率が下がって3人客。さらに比率が下がって4人客という割合になります。
4人席の半数が2人客で占めていると想像してみてください。その時点で手にできる売り上げ金額は4分の1が減小していることになるのです。極端な話になりますが4人席の全席が2人客で占めてしまえば、手にできる売上金額は想定の2分の1にしかならないのです。
店舗の設計をこれから依頼されるのであれば、最大収容人数ではなく最高収容率になるよう要望されると良いでしょう。
この意味が理解できない設計事務所・デザイン事務所であれば、依頼を見直すことも検討されるべきだろうと思います。
依頼先にお困りになられた場合は、弊社にて相談を承ります。お気軽にお問合せください。